4日の米国株式相場は反発。ダウ工業株30種平均は前日比74ドル96セント高の8750ドル24セントと、1月7日以来、約5カ月ぶりの高値で終えた。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同24.10ポイント高の1850.02と、昨年10月6日以来の水準で終えた。アナリストの投資判断引き上げを受けて金融株が上昇。原油先物相場の大幅反発を受け、石油株なども上げた。
金融株が堅調に推移した。RBCキャピタル・マーケッツが4日付のリポートで、銀行セクターの投資判断を「中立」から「買い」に引き上げたことを受け、買いが膨らんだ。ゴールドマン・サックスが原油先物価格の見通しを引き上げたことなどを手掛かりに、原油相場が大幅反発。朝方発表された週間新規失業保険申請件数や、失業保険の受給者総数が減少していたことも好感され、景気敏感株である素材株や石油株に買いが入った。
一方、5月の既存店売上高が市場予想を下回る小売企業が目立ったため、小売株が全般に軟調。あす5日の雇用統計発表を前に持ち高調整や利益確定売りが出て、下げに転じる場面もあった。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)では、「金融」を筆頭に「素材」や「エネルギー」など7業種が上昇。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約13億5千万株(速報)。ナスダック市場は約23億5千万株(同)だった。
ソフトウエア会社のウインドリバー・システムズを買収すると発表した半導体大手インテルが上昇。ユナイテッド航空が大規模な航空機発注を計画しているとの報道を受け、航空機大手ボーイングには買いが優勢だった。
一方、既存店売上高が市場予想を下回ったディスカウント大手コストコ・ホールセールが下落。売上高が大幅減少した百貨店大手メーシーズも下げた。5月分から月次の既存店売上高の発表を取りやめたウォルマート・ストアーズは小安く終えた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8750.24 前日比:74.96
始値:8665.72 高値:8751.25 安値:8634.57
年初来高値:9088.06 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1850.02 前日比:24.10
始値:1829.84 高値:1850.04 安値:1825.62
年初来高値:1850.04 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:942.46 前日比:10.70
始値:932.49 高値:942.47 安値:929.32
年初来高値:949.38 年初来安値:666.79
米30年国債 4.578% 米10年国債 3.71%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(4日)
JUN09
O 9745(ドル建て)
H 9790
L 9615
C 9750 大証比+60(イブニング比+10)
Vol 10006
O 9605(円建て)
H 9780
L 9605
C 9750 大証比+60(イブニング比+10)
Vol 12557
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