16日の米国株式市場は大幅に3日続伸。ダウ工業株30種平均は前日比108ドル30セント高の9791ドル71セントと連日で昨年10月6日以来、約11 カ月ぶりの高値で終えた。ナスダック総合株価指数は同30.51ポイント高の2133.15と、昨年9月26日以来の高値で終えた。商品相場の上昇や経済指標の改善を受けて、景気回復への期待から買いが優勢となった。
金先物相場で期近物が過去最高値を更新し、原油や銅などほかの商品相場も上昇した。商品高が業績改善につながるとの見方から、素材やエネルギー株が買われた。8月の鉱工業生産指数が前月比で市場予想以上に上昇し、7月分も上方修正された。景気回復への期待が一段と強まり、金融や消費循環など景気敏感業種を中心に買いが優勢となった。
足元の相場上昇を受け、高値警戒感から売りが出て、ダウ平均は午前中に小幅安になる場面もあった。ただ、売りは続かず、午後にかけて主な株価指数はじりじりと上げ幅を広げた。
S&P500種株価指数は16.13ポイント高の1068.76と、昨年10月3日以来の高値で終えた。業種別S&P500種株価指数では全10種のうち、「通信サービス」を除く9種が上昇。「金融」や「エネルギー」の上げが大きかった。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約15億8000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約25億7000万株だった。
景気回復期待を背景にゼネラル・エレクトリック(GE)が6%上昇し、ダウ平均構成銘柄で上昇率首位。クレジットカード大手アメリカン・エキスプレスと米銀大手JPモルガン・チェースはともに3.4%上昇。非鉄大手アルコアも高い。7−9月期の売上高見通しを上方修正した半導体開発のラムバスが小幅高。
一方、アナリストが投資判断を引き下げた通信大手のベライゾン・コミュニケーションズが1.9%下落。前日夕に減益決算と併せて米ソフト開発オムニチュアの買収を発表した文書処理ソフト大手のアドビ・システムズは6%の大幅安。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9791.71 前日比:108.30
始値:9683.71 高値:9799.72 安値:9679.18
年初来高値:9799.72 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2133.15 前日比:30.51
始値:2110.06 高値:2133.15 安値:2102.86
年初来高値:2133.15 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1068.76 前日比:16.13
始値:1053.99 高値:1068.76 安値:1052.87
年初来高値:1068.76 年初来安値:666.79
米30年国債 4.260% 米10年国債 3.473%
シカゴ日経平均先物12月限(ドル建て)終値 10385 (+175) 大証終値比
シカゴ日経平均先物12月限(円建て) 終値 10310 (+100) 大証終値比
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