3連休明け8日の米国株式市場は3日続伸。ダウ工業株30種平均は前週末比56ドル07セント高の9497ドル34セントで終えた。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数の終値は18.99ポイント高の2037.77だった。米国市場が休場中のアジアや欧州の株式相場が上昇した流れを引き継いだ買いが優勢だった。金先物や原油先物など商品価格の上昇で業績が改善するとの見方から、素材・エネルギー株が上昇し相場をけん引した。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、金先物取引の中心限月である12月物が一時1トロイオンス1009.7ドルまで上昇。中心限月としては2008年3月以来の高値で、史上最高値(1033.9ドル)に迫った。商品相場の上昇は、投資家がリスクを取りやすくなっていることを示しているとの見方も買い安心感につながった。
S&P500種株価指数は3日続伸し、8.99ポイント高の1025.39で終えた。業種別S&P500種指数(全10業種)では「エネルギー」や「素材」、「一般産業」など「ヘルスケア」を除く9業種が上昇した。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約14億5000万株(速報値)、ナスダック市場は約19億5000万株(同)だった。
アナリストが投資判断を引き上げたゼネラル・エレクトリックが4%超の大幅高となり、ダウ平均採用銘柄で上昇率首位だった。非鉄大手アルコアは3%高、石油大手のシェブロンは2%上昇した。アナリストが投資判断を引き上げた通信系半導体大手アルテラが上昇。アナリストが目標株価を見直した化学大手のスリーエムも小高い。
一方、7日に英食品大手キャドバリーへの買収提案が拒否されたと発表した米同業大手のクラフト・フーズが6%近い下落となった。資産運用部門の一部を香港の投資会社に売却すると発表し、アナリストが投資判断を引き下げた米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は10%超と急落した。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9497.34 前日比:56.07
始値:9440.13 高値:9511.02 安値:9439.98
年初来高値:9620.00 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2037.77 前日比:18.99
始値:2034.74 高値:2038.63 安値:2023.03
年初来高値:2059.48 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1025.39 前日比:8.99
始値:1018.67 高値:1026.07 安値:1018.67
年初来高値:1039.47 年初来安値:666.79
米30年国債 4.320% 米10年国債 3.486%
シカゴ日経平均先物9月限(ドル建て)終値 10420 (+10) 大証終値比
シカゴ日経平均先物9月限(円建て) 終値 10415 (+5) 大証終値比
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