4日の米国株式市場は続伸。ダウ工業株30種平均は前日比96ドル66セント高の9441ドル27セントで終えた。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数の終値は35.58ポイント高の2018.78だった。米労働省が発表した8月の非農業部門の雇用者数が市場予想ほど減少しなかったことを受けて買いが優勢になった。
8月の雇用統計では失業率が9.7%となり、市場予想(9.5%)を上回ったが、非農業部門の雇用者数は前月比21万6000人減と、減少幅が市場予想の平均(23万人減)を下回った。一段の悪化を見込み持ち高を売りに傾けていた参加者による買い戻しなどが相場を押し上げた。ただ、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれているうえ、3連休を控えた週末とあって様子見気分も強かった。
S&P500種株価指数は続伸し、13.16ポイント高の1016.40で終えた。業種別S&P500種指数(全10業種)では「エネルギー」や「情報技術(IT)」、「一般産業」など全業種が上昇した。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約11億5000万株(速報値)、ナスダック市場は約16億7000万株(同)だった。
前日に開いた投資家向け説明会で7−9月期の1株当たり損益見通しレンジの下限を引き上げたノベラス・システムズが3%近く上昇するなど、ハイテク株が総じて堅調。米景気の先行きに対する警戒感がやや後退したことを受けて、ゼネラル・エレクトリック(GE)やキャタピラーなど主力株にも物色の矛先が向かった。
一方、シティグループが投資判断を引き下げたアバークロンビー・アンド・フィッチが2%超下落した。前日急伸したアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は4%超下げた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9441.27 前日比:96.66
始値:9345.36 高値:9445.72 安値:9321.63
年初来高値:9620.00 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2018.78 前日比:35.58
始値:1986.98 高値:2018.92 安値:1982.05
年初来高値:2059.48 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1016.40 前日比:13.16
始値:1003.84 高値:1016.48 安値:1001.65
年初来高値:1039.47 年初来安値:666.79
米30年国債 4.269% 米10年国債 3.445%
シカゴ日経平均先物9月限(ドル建て)終値 10335 (+145) 大証終値比
シカゴ日経平均先物9月限(円建て) 終値 10330 (+140) 大証終値比
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