20日の米国株式相場で、ダウ工業株30種平均は6営業日続伸。前週末比104ドル21セント高の8848ドル15セントで終えた。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は9営業日続伸で、終値は22.68ポイント高の1909.29。金融不安の後退や景気回復期待を背景に幅広い銘柄が買われ、ダウ平均は1月以来の高値で、昨年末の水準を回復。ナスダック指数は昨年10月以来の高値で終えた。
ノンバンク大手CITグループの破綻が回避されるとの観測が広がり、相場を支えた。6月の米景気先行指標総合指数の上昇や、米ゴールドマン・サックスによるS&P500種株価指数の目標引き上げも支援材料。ダウ平均の6日続伸は2007年4月以来、ナスダック指数の9日続伸は1998年7月以来と11年ぶりの連騰記録。
S&P500種株価指数は10.75ポイント高の951.13で終えた。業種別S&P500種指数は全10業種が上昇。「消費循環」や「素材」、「一般産業」、「エネルギー」などの上昇が目立った。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約11億3000万株(速報値)、ナスダック市場が約20億4000万株(同)だった。
CITは債権者との合意で30億ドルの融資を受けられる見通しになったとの報道が好感され、8割近く上昇。CITは小売業向けの与信が多いと見られており、CITの破綻懸念の後退が同日の小売株の上昇につながったとの見方があった。
アナリストによる投資判断引き上げが伝わった建設機械大手のキャタピラーが大幅高。アナリストが投資判断を引き上げたネットワーク機器大手シスコシステムズや、映画・娯楽大手のウォルトディズニーがしっかり。四半期決算が予想を上回った石油サービス大手ハリバートンが高い。
一方、利益見通しの引き下げなどアナリストの慎重な見方が伝わった米銀大手バンク・オブ・アメリカが軟調。同業のシティグループも大きく下げた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8848.15 前日比:104.21
始値:8746.05 高値:8854.80 安値:8745.90
年初来高値:9088.06 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1909.29 前日比:22.68
始値:1896.99 高値:1909.89 安値:1890.00
年初来高値:1909.89 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:951.13 前日比:10.75
始値:942.07 高値:951.62 安値:940.99
年初来高値:956.23 年初来安値:666.79
米30年国債 4.519% 米10年国債 3.614%
シカゴ日経平均先物9月限(ドル建て)終値 9650 (+270) 大証終値比
シカゴ日経平均先物9月限(円建て)終値 9595 (+215) 大証終値比
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