4日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比47ドル38セント高の1万0444ドル14セントで終えた。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数の終値は11.63ポイント高の2292.31だった。ダウ平均は1月20日以来、ナスダック指数は1月19日以来の高値。週間の新規失業保険申請件数が減少したほか、主要小売り各社の2月の既存店売上高が予想を上回って増えたことが買い材料になった。ダウ平均は昨年末比でプラスに転じた。
ダウ平均の構成銘柄であるメディア大手ウォルト・ディズニーや航空機大手ボーイング、飲料大手コカ・コーラについて、アナリストによる投資判断引き上げが伝わったことも指数を押し上げた。ただ1月の仮契約住宅販売指数が大幅に低下したことが相場の上値を抑えた。オバマ大統領が医療制度改革法案について早期採決に意欲を示したことで、業績への懸念から医療保険株が軟調に推移したこともマイナスだった。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「消費循環」や「金融」「情報技術(IT)」など8業種が上昇し、「エネルギー」と「ヘルスケア」が下落した。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約9億5000万株(速報値)、ナスダック市場は約20億7000万株(同)だった。
ディズニーは3%近く上げ、ダウ平均構成銘柄の上昇率首位。ボーイングやコカ・コーラも買われた。2月の既存店売上高が市場予想を上回ったディスカウントストアのターゲットや衣料品のギャップがしっかり。増配を発表したディスカウントストアのウォルマート・ストアーズは小高く終えた。
一方、仮契約住宅販売指数の低下を受け、KBホームやトール・ブラザーズがさえない。医療保険株のエトナが軟調。ギリシャ国債の主幹事に指名された野村の米預託証券(ADR)は1.8%安で終えた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:10444.14 前日比:47.38
始値:10396.53 高値:10452.38 安値:10390.86
年初来高値:10729.89 昨年来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2292.31 前日比:11.63
始値:2282.57 高値:2293.16 安値:2273.63
年初来高値:2326.28 昨年来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1122.97 前日比:4.18
始値:1119.12 高値:1123.73 安値:1116.66
年初来高値:1150.45 昨年来安値:666.79
米30年国債 4.559% 米10年国債 3.610%
シカゴ日経平均先物3月限(ドル建て)終値 10230 (+90) 大証終値比
シカゴ日経平均先物3月限(円建て) 終値 10225 (+85) 大証終値比
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