5日の米国株式市場は大幅に続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比122ドル06セント高の1万0566ドル20セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は34.04ポイント高の2326.35で終えた。ダウ平均は1月20日以来1カ月半ぶり、ナスダックは2008年9月3日以来1年半ぶりの高値だった。2月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数が市場予想ほど減少しなかったことから米景気の先行き不透明感が後退し、買いが膨らんだ。
朝方発表の2月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数が前月から3万6000人減少し、減少幅は市場予想(7万5000人/ダウ・ジョーンズ通信調べ)より小幅にとどまった。米景気の先行き不透明感が後退したとの見方から、原油などの商品先物相場が上昇。エネルギーや素材株が買われ、金融などの景気敏感株も堅調に推移した。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が上げ、「金融」や「エネルギー」「消費循環」などの上昇が目立った。売買高は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)が約10億5000万株(速報値)、ナスダック市場は約22億8000万株(同)だった。
ダウ平均の構成銘柄では、航空機大手ボーイングやクレジットカード大手アメリカン・エキスプレス、非鉄大手アルコアへの買いが目立った。新型端末「アイパッド(iPad)を米国で4月3日に発売すると発表したアップルが約4%上昇した。アナリストが投資判断を引き上げたパソコン大手のデルと半導体大手サンディスクも高い。
ダウ構成銘柄で下げたのは、マイクロソフトと通信大手ベライゾン・コミュニケーションズの2銘柄だけだった。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:10566.20 前日比:122.06
始値:10445.13 高値:10571.94 安値:10445.05
年初来高値:10729.89 昨年来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2326.35 前日比:34.04
始値:2304.01 高値:2327.03 安値:2301.10
年初来高値:2327.03 昨年来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1138.70 前日比:15.73
始値:1125.12 高値:1139.38 安値:1125.12
年初来高値:1150.45 昨年来安値:666.79
米30年国債 4.646% 米10年国債 3.683%
シカゴ日経平均先物3月限(ドル建て)終値 10545 (+175) 大証終値比
シカゴ日経平均先物3月限(円建て) 終値 10540 (+170) 大証終値比
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