4日の米国株式相場でダウ工業株30種平均は反落。前日比121ドル70セント安の7956ドル66セントで終えた。企業業績の不振を嫌気した売りが優勢となった。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落し、終値は1.25ポイント安の1515.05だった。
前日夕にウォルト・ディズニーが市場予想を下回る2008年10−12月期決算を発表。早朝にはクラフト・フーズが予想以下の決算とあわせて09年の業績見通しを引き下げた。両銘柄がそろって大幅安となり、ダウ平均を押し下げた。企業業績や財務懸念などからバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が節目の5ドルを割り込んだことも市場心理に影を落とした。ダウ平均の下げ幅は一時約150ドルに達した。
午前中のダウ平均は買いが優勢となり、80ドル超上げる場面もあった。午前10時に公表された1月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数で、総合指数が前月の40.1から42.9に上昇したことなどがきっかけ。ただ、買いの流れは続かず、午後には再び売りが優勢になった。
半面、ハイテク株は底堅い展開だった。前日夕に赤字決算とあわせてコスト削減策を発表したゲームソフト大手エレクトロニック・アーツ(EA)が急上昇。インテルやサンディスクなど半導体株にも買いが入り、ナスダック指数を下支えした。
S&P500種株価指数は6.28ポイント安の832.23で終えた。業種別S&P500種株価指数(全十業種)は「通信サービス」「消費安定」など六業種が下落。半面、「素材」など四業種が上げた。フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)は小幅高だった。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約13億9000万株(速報値)、ナスダック市場は約22億2000万株(同)だった。
ディズニーは約8%、クラフトは9%下げた。バンカメが11%安。08年12月−09年2月期の一株利益が市場予想を下回りそうだと発表したコストコ・ホールセールが安い。
半面、EAが11%高。インテルは3日続伸。アナリストが業績予想などを引き上げた鉱業大手フリーポート・マクモラン・コッパー・アンド・ゴールドが大幅高で終えた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:7956.66 前日比:-121.70
始値:8070.32 高値:8162.15 安値:7929.26
年初来高値:9088.06 年初来安値:7867.37
ナスダック総合指数
終値:1515.05 前日比:-1.25
始値:1516.53 高値:1549.44 安値:1508.88
年初来高値:1665.56 年初来安値:1434.21
S&P総合500種指数
終値:832.23 前日比:-6.28
始値:837.77 高値:851.85 安値:829.18
年初来高値:943.85 年初来安値:804.30
米30年国債 3.681% 米10年国債 2.935%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(4日)
MAR09
O 8005(ドル建て)
H 8205
L 7990
C 8075 大証比+65(イブニング比+95)
Vol 10663
O 7975(円建て)
H 8140
L 7945
C 8005 大証比-5(イブニング比+25)
Vol 17144
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