22日の米国株式相場でダウ工業株30種平均は大幅に3日続伸。前日比197ドル85セント高の1万1628ドル6セントで終えた。ナスダック総合株価指数は反発し同34.33ポイント高の2414.71で終えた。リーマン・ブラザーズの買収を巡る報道をきっかけに金融株を中心に買いが入った。原油先物相場が急反落したことも相場を押し上げた。
韓国の政府系金融機関、韓国産業銀行が買収対象のひとつとしてリーマンの買収を検討していると報じられた。前日に同銀行がリーマンに対する出資を取りやめたとの報道を受けてしぼんだ出資期待が再燃する形となり、リーマン株に買いが膨らんだ。JPモルガン・チェースやメリルリンチなどほかの金融株にも買いが広がった。
午前中ごろにバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が講演で、最近の商品価格の下落とドル相場の安定に加え、景気減速が今後インフレを抑制するとの見通しを示したと伝わった。当面の金利据え置きを示唆したと受け止められ、相場は上げ幅を広げた。前日に急伸した原油先物相場が大幅に下落し、米景気不安が和らいだことも株式相場の支援材料となった。主な株価指数はこの日の高値圏で終えた。
業種別S&P500種株価指数は「エネルギー」と「素材」を除く八種が上昇。「金融」が3%上昇したほか、「消費循環」や「通信サービス」が高い。ダウ平均構成銘柄はシェブロンとエクソンモービルを除く28銘柄が上昇した。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は(速報)で約8億9000万株。ナスダック市場(速報)は約13億9000万株だった。
リーマンは一時16%高まで買われたが、引け前に伸び悩み5%高で終えた。バンク・オブ・アメリカなども上げた。決算が大幅増益となったギャップは4%超上昇。米国防総省の次期空中給油機の入札から撤退する可能性があると米紙が報じたボーイングも買われた。
格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)と米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)の優先株と銀行財務格付けの格下げを発表した。フレディは11%急落。ファニーは発表直後は売られたが、その後買い戻され3%高で終えた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:11628.06 前日比:197.85
始値:11426.79 高値:11632.13 安値:11426.79
年初来高値:13279.54 年初来安値:10827.71
ナスダック総合指数
終値:2414.71 前日比:34.33
始値:2394.00 高値:2417.63 安値:2390.34
年初来高値:2661.50 年初来安値:2155.42
S&P総合500種指数
終値:1292.20 前日比:14.48
始値:1277.59 高値:1293.09 安値:1277.59
年初来高値:1471.77 年初来安値:1200.44
米30年国債 4.466% 米10年国債 3.87%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(22日)
SEP08
O 12705(Globex 合算)
H 12930
L 12685
C 12920 大証比+250(イブニング比+190)
Vol 11935
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