25日の米国株式相場は急反落。ダウ工業株30種平均は前週末比241ドル81セント安の1万1386ドル25セントで終えた。ナスダック総合株価指数は同 49.12ポイント安の2365.59で終えた。金融機関の財務や業績不安を誘う材料が相次ぎ、金融株を中心に売りが優勢となった。
アナリストが保険大手のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の一株損益見通しと目標株価を引き下げた。前週末に韓国の政府系金融機関がリーマン・ブラザーズ買収を検討していると報じられたことに関し、韓国の金融当局高官が慎重な姿勢を示したと伝わった。前週末に米地銀の破たんが発表になったこともあり、金融株全般に売りが広がり、相場を押し下げた。
7月の中古住宅販売件数は前月比増加し、市場予想を上回った。ただ、株式市場では在庫が増加したことが注目され、住宅市場の低迷は今後も続くとの見方につながった。金融機関の財務・業績懸念が強まったほか、米景気の先行き不透明感が意識され、幅広い銘柄に売りが出た。
業種別S&P500種株価指数は全十種が下落。「金融」が3%、「消費循環」が2.4%下げた。ダウ平均は構成銘柄全30銘柄が下落した。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は(速報)で約8億6000万株。ナスダック市場(速報)は約14億5000万株だった。
AIGは5.5%下落し、ダウ平均構成銘柄で下落率首位。リーマンは6.7%の急落。バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースも安い。ホブナニアン・エンタープライゼズなど住宅関連株も売られた。
一方、この日実施した入札の需要が底堅かったと受け止められた米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)は17%急伸。米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)も上げた。通信系半導体大手ブロードコムにデジタルTV部門を売却することで合意したと発表したアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は上昇。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:11386.25 前日比:-241.81
始値:11626.19 高値:11626.27 安値:11362.63
年初来高値:13279.54 年初来安値:10827.71
ナスダック総合指数
終値:2365.59 前日比:-49.12
始値:2398.75 高値:2399.73 安値:2362.20
年初来高値:2661.50 年初来安値:2155.42
S&P総合500種指数
終値:1266.84 前日比:-25.36
始値:1290.47 高値:1290.47 安値:1264.87
年初来高値:1471.77 年初来安値:1200.44
米30年国債 4.394% 米10年国債 3.784%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(25日)
SEP08
O 12860(Globex 合算)
H 12920
L 12650
C 12685 大証比-185(イブニング比-185)
Vol 8176
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