26日の米国株式相場は小動き。ダウ工業株30種平均は小反発し、前日比26ドル62セント高の1万1412ドル87セントで終えた。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に続落し、同3.62ポイント安の2361.97で終えた。経済指標が好悪入り交じる内容だったことなどを受け、終日方向感なくもみ合った。
7月の新築住宅販売件数は前月比増加したものの、6月分が下方修正されたため、市場予想に届かなかった。6月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は全米主要十都市、主要20都市ともに前年同月比下落率が過去最高となったが、前月比では下落率が縮小。米連邦住宅公社監督局(OFHEO)が発表した4―6月期の住宅価格指数でも下落率は過去最大だった1―3月期から縮小した。8月の消費者信頼感指数は市場予想を上回って改善したものの、現状指数が下落した。
主な株価指数は前日終値を挟んでもみ合う場面が多かった。金融関連のニュースなどを手掛かりに前日までの2営業日に相場は大きく変動していた。この日は金融関連を含めニュースに乏しかったうえ、夏季休暇シーズンで市場参加者が少なかったため、動意に乏しかった。
午後に米連邦準備理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC、5日開催分)議事要旨については、ややインフレ警戒的な見方が目立ったとの声が聞かれた。ただFOMC後の前週末22日の講演でバーナンキFRB議長が原油相場の急落を受け物価が落ち着くとの見通しを示していたこともあり、市場の反応は限定的だった。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約8億5000万株(速報)。ナスダック市場は約14億6000万株(同)。業種別S&P500種株価指数(全十業種)では、「エネルギー」など七業種が上昇。「情報技術(IT)」など三業種が下げた。
決算で一株利益が市場予想を上回ったカジュアル衣料のアメリカン・イーグル・アウトフィッターズが上げて終えた。前日大きく下げたアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が反発。金融株にも上げが目立った。連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)、連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)に買い戻しが続いた。
一方、住宅株が全般的に軟調。証券会社が投資判断を引き下げたマーベル・テクノロジー・グループが大幅安で終えた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:11412.87 前日比:26.62
始値:11383.56 高値:11436.24 安値:11340.41
年初来高値:13279.54 年初来安値:10827.71
ナスダック総合指数
終値:2361.97 前日比:-3.62
始値:2364.18 高値:2377.04 安値:2345.79
年初来高値:2661.50 年初来安値:2155.42
S&P総合500種指数
終値:1271.51 前日比:4.67
始値:1267.03 高値:1275.65 安値:1263.21
年初来高値:1471.77 年初来安値:1200.44
米30年国債 4.387% 米10年国債 3.774%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(26日)
SEP08
O 12730(Globex 合算)
H 12875
L 12725
C 12825 大証比+45(イブニング比+45)
Vol 9657
PR