27日の米国株式相場で、ダウ工業株30種平均は続伸。前日比89ドル64セント高の1万1502ドル51セントで終えた。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発し、終値は20.49ポイント高の2382.46。7月の米耐久財受注額の増加が好感された。住宅公社の株価が大幅に続伸し、金融株が幅広く買われたことも相場を押し上げた。
7月の耐久財受注額は前月比1.3%増と予想を上回り、米製造業の底堅さが意識された。米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)や米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)について、公的資金の注入による救済を議論するのは時期尚早とするアナリストの見方が伝わった。公的資金注入で既存の株主価値が失われる懸念から前週に急落していた両公社株は、この日も堅調に推移。ダウ平均は約140ドル高まであった。
原油先物相場が一時1バレル119ドル台に上昇。朝方には原油高が重しとなり、主な指数がマイナス圏で推移する場面もあった。S&P500種株価指数は10.15ポイント高の1281.66。業種別S&P指数は「金融」や「通信」、「エネルギー」など九業種が上昇。「ヘルスケア」が下落した。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約8億2000万株(速報値)、ナスダック市場は約15億8000万株(同)。
ファニーは約15%、フレディは約20%上昇。ダウ構成銘柄では銀行大手のバンク・オブ・アメリカやカードのアメリカン・エキスプレスの上昇が目立つ。原油高を受けシェブロンやエクソンモービルがしっかり。リコーが買収を発表した情報機器販売大手のアイコンオフィスソリューションズが大幅高。全体の利益見通しを引き上げた婦人服専門店のタルボットは急伸した。
一方、アナリストが利益見通しを引き下げた証券大手ゴールドマン・サックスが小安い。ダウ構成銘柄ではファイザーやゼネラル・エレクトリック(GE)が安い。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:11502.51 前日比:89.64
始値:11412.46 高値:11554.46 安値:11381.77
年初来高値:13279.54 年初来安値:10827.71
ナスダック総合指数
終値:2382.46 前日比:20.49
始値:2362.87 高値:2395.02 安値:2358.93
年初来高値:2661.50 年初来安値:2155.42
S&P総合500種指数
終値:1281.66 前日比:10.15
始値:1271.29 高値:1285.05 安値:1270.03
年初来高値:1471.77 年初来安値:1200.44
米30年国債 4.382% 米10年国債 3.763%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(27日)
SEP08
O 12800(Globex 合算)
H 12920
L 12745
C 12900 大証比+120(イブニング比+160)
Vol 8619
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