2日の米株式相場は大幅に反落。ダウ工業株30種平均は前日比223ドル32セント安の8280ドル74セントと5月22日以来の安値で終えた。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は49.20ポイント安の1796.52で終えた。6月の雇用統計で非農業部門の雇用者数が予想以上に減少したことが嫌気され、幅広い銘柄に売りが出た。
6月の非農業部門の雇用者数は前月比46万7000人減と、36万人程度と見られていた市場予想の減少幅を大きく上回った。失業率は9.5%と前月から0.1ポイント上昇した。雇用情勢の悪化や個人消費の低迷がしばらく続くとの懸念が強まり、景気敏感株を中心に売りが出た。
週間の新規失業保険申請件数は前週比1万6000件減の61万4000件となり、失業保険の受給者総数も減少した。ただ、これを好感する動きは見られなかった。ニューヨーク証券取引所(NYSE)は取引終了間際、システム不具合によって影響を受けた顧客の注文を執行するために取引時間を通常の午後4時から4時15分まで延長すると発表。取引終了にかけて処分売りが出て、ダウ平均はこの日の安値で引けた。
S&P500種株価指数は26.91ポイント安の896.42と、節目の900を割り込んで終えた。業種別S&P500種株価指数は「金融」「消費循環」などを筆頭に全10業種が下げた。フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)は1%超の下落。
NYSEの売買高は約6億3000万株(速報値)、ナスダック市場は約18億7500万株(同)だった。
ダウ構成企業の全30銘柄が下げた。アルコアやキャタピラー、ユナイテッド・テクノロジーズが安い。保険大手トラベラーズや米銀大手バンク・オブ・アメリカなども軟調。ホームセンター大手ホーム・デポが売られた。アナリストが投資判断を引き下げた自動車部品大手ジョンソン・コントロールズが急落。原油先物相場の下落を受けてエクソンモービルやシェブロンの石油株が下げた。
半面、アナリストが投資判断を引き上げたコンチネンタル航空が上昇。デルタ航空も買われた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8280.74 前日比:‐223.32
始値:8503.00 高値:8503.23 安値:8280.74
年初来高値:9088.06 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1796.52 前日比:‐49.20
始値:1823.69 高値:1823.91 安値:1795.95
年初来高値:1879.92 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:896.42 前日比:‐26.91
始値:921.24 高値:921.24 安値:896.42
年初来高値:956.23 年初来安値:666.79
米30年国債 4.324% 米10年国債 3.500%
シカゴ日経平均先物9月限(ドル建て)終値 9745 (‐145) 大証終値比
シカゴ日経平均先物9月限(円建て)終値 9685 (‐205) 大証終値比
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