9日の米株式相場は3営業日ぶりに小反落。ダウ工業株30種平均は前週末比9ドル72セント安の8270ドル87セントで終えた。ナスダック総合株価指数は同0.15ポイント安の1591.56で終えた。前週末に大幅高となった反動で利益確定売りが出た。ただ、一部銀行株などへの買いが相場を支えた。
ダウ平均が前週末に200ドル超と大幅に上昇した後とあって、利益確定売りがやや優勢となった。ただ、バンク・オブ・アメリカなどの一部銀行株や、ゼネラル・エレクトリック(GE)などに値ごろ感から買いが続き、相場は高く推移する場面もあった。
相場は総じて動意に乏しかった。ガイトナー財務長官が9日に予定していた金融安定化策の発表を10日に延期した。金融対策の詳細を見極めたいとする市場参加者が多かった。景気対策法案が10日にも上院で採決される見通しとなっていることも様子見ムードを強めた。
S&P500種株価指数は1.29ポイント高の869.89で終えた。業種別S&P500種株価指数では全十種のうち、「消費安定」や「公益」など六種が下落。一方、「一般産業」や「金融」が上げた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約12億5000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約19億株だった。
2008年10−12月期決算で一株利益が市場予想を下回った、ニューヨーク証券取引所などを運営するNYSEユーロネクストが5%下落。部品会社デルファイの一部買い戻し検討などが報じられた自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)も安い。ダウ平均構成銘柄ではコカ・コーラや日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などの下げが目立った。
一方、GEは14%、バンク・オブ・アメリカは12%急伸。米銀大手シティグループも高い。 08年12月期通期決算が小幅減益にとどまった英銀大手バークレイズの米預託証券(ADR)が11%急伸。1月の既存店売上高が好調だったと受け止められたマクドナルドは約1%上昇。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8270.87 前日比:-9.72
始値:8281.38 高値:8315.07 安値:8196.24
年初来高値:9088.06 年初来安値:7845.31
ナスダック総合指数
終値:1591.56 前日比:-0.15
始値:1589.99 高値:1597.86 安値:1576.17
年初来高値:1665.56 年初来安値:1434.21
S&P総合500種指数
終値:869.89 前日比:1.29
始値:868.24 高値:875.01 安値:861.65
年初来高値:943.85 年初来安値:804.30
米30年国債 3.647% 米10年国債 2.986%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(9日)
MAR09
O 8030(ドル建て)
H 8250
L 8005
C 8185 大証比+275(イブニング比+155)
Vol 10120
O 8035(円建て)
H 8195
L 8005
C 8140 大証比+230(イブニング比+110)
Vol 16632
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