6日の米国株式相場は大幅に続伸。ダウ工業株30種平均は前日比217ドル52セント高の8280ドル59セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は45.47ポイント高の1591.71で終えた。米政府の景気対策や金融安定化策への期待が、相場を押し上げた。ダウ平均は週間で279ドル上げ、5週ぶりに上昇。ナスダック指数は1カ月ぶりの高値で終えた。
新たな金融安定化策が週明けにも発表される見通しとなり、政策期待から金融株が堅調。著名アナリストがバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)の国有化懸念に否定的な見方を示し、ルイス最高経営責任者(CEO)も国有化の可能性を否定したと報じられた。国有化で株主価値が失われる懸念が後退し、バンカメは26%高と急伸した。
1月の米雇用統計で雇用者数の減少幅は約34年ぶりの大きさとなり、米労働市場が一段と悪化していることが浮き彫りになった。ただ、雇用悪化が景気刺激策の早期成立を促すとの見方につながり、むしろ相場の押し上げ要因になったという。
S&P500種株価指数は22.75ポイント高の868.60で終えた。業種別S&P500種指数は全十業種が上昇。「金融」が8%上昇したほか、「情報技術」や「消費循環」の上昇が目立った。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約16億1000万株(速報値)、ナスダック市場は約24億 2000万株(同)だった。
ダウ平均の構成銘柄ではバンカメが上昇率の首位で、JPモルガン・チェースとシティグループが続いた。住宅株のKBホームやDRホートンが二ケタの上昇率。業績予想を下方修正し、格付け会社が格下げに動いたトヨタの米預託証券(ADR)は小幅高だった。
一方、前日夕に発表した四半期決算で売上高が予想を下回った通信機器のJDSユニフェーズが売られ、前日夕に赤字決算と減配の方針を示した保険のハートフォード・ファイナンシャル・サービシズが約16%安と急落した。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8280.59 前日比:217.52
始値:8056.38 高値:8312.37 安値:8052.24
年初来高値:9088.06 年初来安値:7845.31
ナスダック総合指数
終値:1591.71 前日比:45.47
始値:1548.73 高値:1594.16 安値:1546.13
年初来高値:1665.56 年初来安値:1434.21
S&P総合500種指数
終値:868.60 前日比:22.75
始値:846.09 高値:870.75 安値:845.42
年初来高値:943.85 年初来安値:804.30
米30年国債 3.696% 米10年国債 2.992%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(6日)
MAR09
O 8145(ドル建て)
H 8390
L 8120
C 8340 大証比+280(イブニング比+210)
Vol 11876
O 8110(円建て)
H 8345
L 8065
C 8290 大証比+230(イブニング比+160)
Vol 16791
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