20日の米国株式相場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発。前日比68ドル88セント高の1万1417ドル43セントで終えた。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりの反発で、終値は4.72ポイント高の2389.08。前日夕に予想を上回る決算を発表したパソコン大手ヒューレット・パッカード(HP)が堅調で相場を支えたが、米住宅公社株の急落が重しとなった。
2営業日でダウ平均が300ドル超下げた翌日とあって値ごろ感や自律反発狙いの買いが入りやすかった。原油先物相場の続伸でエネルギー株が買われたことも支援材料。ダウ平均の上げ幅は100ドルを上回る場面があった。ただ米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)、米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)への公的資金投入による救済が近いとの見方が強まり、株主価値が大きく失われることへの懸念から両公社の株価が大幅に続落。相場全体の足かせとなった。
S&P500種株価指数は7.85ポイント高の1274.54。業種別S&P500種指数(全10業種)では「エネルギー」や「素材」など6業種が上昇した。一方、「消費循環」や「ヘルスケア」などが下落した。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約10億7000万株(速報値)、ナスダック市場が約17億9000万株(同)と薄商いだった。
HPが5%超上昇し、ダウ平均構成銘柄で上昇率首位だった。石油大手のシェブロンやエクソンモービルが堅調。バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースが3営業日ぶりに反発した。アナリストの投資判断上げが伝わった半導体製造装置のKLAテンコールも高い。一方、ファニーとフレディは20%超下げている。アナリストの投資判断下げが伝わった百貨店のメーシーズが軟調だった。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:11417.43 前日比:68.88
始値:11345.94 高値:11454.15 安値:11290.58
年初来高値:13279.54 年初来安値:10827.71
ナスダック総合指数
終値:2389.08 前日比:4.72
始値:2394.38 高値:2408.68 安値:2372.34
年初来高値:2661.50 年初来安値:2155.42
S&P総合500種指数
終値:1274.54 前日比:7.85
始値:1267.34 高値:1276.01 安値:1261.16
年初来高値:1471.77 年初来安値:1200.44
米30年国債 4.445% 米10年国債 3.801%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(20日)
SEP08
O 12775(Globex 合算)
H 12920
L 12750
C 12860 大証比+0(イブニング比-30)
Vol 10472
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