11日の米国株式相場は3営業日ぶりに反発。ダウ工業株30種平均は前日比50ドル65セント高の7939ドル53セント、ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は5.77ポイント高の1530.50で終えた。米金融安定化策への失望感から急落した翌日とあって、値ごろ感や自律反発狙いの買いが金融株を中心に入り相場を支えた。ただ原油相場の下落でエネルギー株が売られ、相場の重しとなった。
米議会の上下両院が景気対策法案の修正で暫定合意したと報じられ、法案の早期成立への期待が広がったことも相場を支えた。ただ金融安定化策が具体性に欠ける内容だったことで、金融システム立て直しの難しさが意識され相場の重しとなった。エネルギー株の下落に加え、このところ相対的に堅調だったハイテク株が伸び悩んだことも足かせ。ダウ平均やナスダック指数は下げに転じる場面もあった。
S&P500種株価指数は6.58ポイント高の833.74で終えた。業種別S&P500種指数は全十業種のうち「金融」や「ヘルスケア」など七業種が上昇。「エネルギー」や「公益」など三業種が下落した。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約13億 6000万株(速報値)、ナスダック市場は約22億4000万株(同)。
前日に下落率が二ケタに達した銀行大手のシティグループやバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が大幅反発し、ダウ平均構成銘柄の上昇率上位を占めた。前日夕に増配を発表した化学大手のスリーエム(3M)が小じっかり。アナリストが利益見通しを引き上げた家電量販店大手ベスト・バイが買われた。前日夕に慎重な売上高見通しを発表した半導体製造装置大手アプライド・マテリアルズ(AMAT)も小高い。
朝方発表した利益見通しが慎重だと受け止められた携帯情報端末「ブラックベリー」を手掛けるリサーチ・イン・モーション(RIM)が急落。2008年11月―09年1月期の住宅建設関連の売上高が大幅に減少したと発表したトール・ブラザーズがさえない。ダウ平均構成銘柄では石油大手のエクソンモービルが下落率の首位だった。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:7939.53 前日比:50.65
始値:7887.05 高値:7983.74 安値:7852.16
年初来高値:9088.06 年初来安値:7845.31
ナスダック総合指数
終値:1530.50 前日比:5.77
始値:1529.63 高値:1542.64 安値:1509.48
年初来高値:1665.56 年初来安値:1434.21
S&P総合500種指数
終値:833.74 前日比:6.58
始値:827.41 高値:838.22 安値:822.30
年初来高値:943.85 年初来安値:804.30
米30年国債 3.444% 米10年国債 2.754%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(11日)
MAR09
O 7850(ドル建て)
H 7870
L 7730
C 7805 大証比-145(イブニング比-185)
Vol 9843
O 7765(円建て)
H 7820
L 7680
C 7765 大証比-185(イブニング比-225)
Vol 11077
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