4日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに小反発。前日比22ドル75セント高の1万0388ドル90セントで終えた。11月の米雇用統計で雇用の減少幅が市場予想を下回り、失業率も低下。米雇用持ち直しへの期待が広がり買いが入った。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は反発で、 21.21ポイント高の2194.35で終えた。
11月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数の前月と比べた減少幅は1万1000人と市場予想(12万5000人減)より大幅に少なかった。失業率は10.0%と、前月実績や市場予想(ともに10.2%)を下回った。ダウ平均は一時150ドル超高い1万0516ドルに上昇し、取引時間中の今年の最高値を上回った。
ただ、雇用統計を受けて外為市場でドルが買われたため、ドルの下落を背景に上昇していた金など商品先物相場が下げ、資源株が下落した。労働市場の持ち直しで米利上げが予想より早まるとの見方が出て、相場の上値を抑えたとの見方もあった。
S&P500種株価指数は6.06ポイント高の1105.98で終了した。業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「金融」や「一般産業」など7業種が上げた一方、「素材」と「エネルギー」、「公益」が下げた。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約13億8300万株(速報値)、ナスダック市場は約22億4700万株(同)。
米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が3%上げ、ダウ平均構成銘柄の上昇率首位だった。景気敏感株が総じて高く、ダウ平均銘柄では半導体大手インテルやパソコン大手ヒューレット・パッカード(HP)、航空機大手ボーイングの上昇が目立つ。
一方、金先物相場の下落が嫌気され、金鉱大手ニューモント・マイニングが4%超下落。非鉄大手のアルコアや石油大手のエクソンモービルが売られた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:10388.90 前日比:22.75
始値:10368.57 高値:10516.70 安値:10311.81
年初来高値:10516.70 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2194.35 前日比:21.21
始値:2203.75 高値:2214.39 安値:2169.66
年初来高値:2214.39 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1105.98 前日比:6.06
始値:1100.43 高値:1119.13 安値:1096.52
年初来高値:1119.13 年初来安値:666.79
米30年国債 4.397% 米10年国債 3.478%
シカゴ日経平均先物12月限(ドル建て)終値 10225 (+225) 大証終値比
シカゴ日経平均先物12月限(円建て)終値 10215 (+215) 大証終値比
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