10日の米国株式市場は小反落。ダウ工業株30種平均は前週末比32ドル12セント安の9337ドル95セント、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同8.01ポイント安の1992.24で終えた。ダウ平均が昨年11月以来の高値圏にあるため、利益確定売りが出た。
特段、注目される経済指標や決算発表が無く、買い材料に欠けた。相場が直近安値を付けた3月上旬からの上げ幅の大きかった素材株や金融株などに利益確定売りが出た。前週末7日の7月の雇用統計発表後に、買いが膨らんでいた消費循環銘柄にも売りが目立った。
ダウ平均は下げ幅を79ドルまで広げる場面があった。ただ下げた場面では押し目買いが入りやすい地合いが続き、引けにかけては下げ渋って終えた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約17億8千万株(速報)。ナスダック市場は約18億1千万株(同)。業種別S&P500種株価指数(全10業種)では、「素材」と「消費循環」を筆頭に6業種が下落。「ヘルスケア」などは上げた。
ゴールドマン・サックス(GS)のアナリストが「買い推奨」リストから外し、投資判断を「中立」とした家電量販店大手ベスト・バイが大幅安。アナリストが投資判断を引き下げた携帯情報端末「ブラック・ベリー」を手掛けるリサーチ・イン・モーションも安い。アナリストが短期的に買いを推奨したアップルは下げて終えた。
一方、7月の既存店売上高が前年同月比4.3%増だったことが好感されたマクドナルドが高い。GSアナリストが「買い推奨」リストに加えた医薬品大手メルクが上昇。アナリストが5−7月期の1株利益見通しを小幅に引き下げたディスカウントストア大手ウォルマート・ストアーズも上げて終えた。7日夕に発表した四半期決算で最終損益が黒字に転じた連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が2.2倍超の急騰。連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)も5割上昇とつれ高した。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9337.95 前日比:‐32.12
始値:9368.41 高値:9371.96 安値:9290.34
年初来高値:9371.96 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1992.24 前日比:‐8.01
始値:1991.44 高値:1999.55 安値:1979.39
年初来高値:2015.59 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1007.10 前日比:‐3.38
始値:1008.89 高値:1010.12 安値:1000.99
年初来高値:1018.00 年初来安値:666.79
米30年国債 4.537% 米10年国債 3.782%
シカゴ日経平均先物9月限(ドル建て)終値 10580 (+30) 大証終値比
シカゴ日経平均先物9月限(円建て) 終値 10530 (‐20) 大証終値比
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