6月30日の米国株式相場は反落。ダウ工業株30種平均は前日比82ドル38セント安の8447ドルちょうどで終えた。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりの反落で、終値は9.02ポイント安の1835.04で終えた。6月の米消費者信頼感指数が予想に反して低下し、米個人消費の回復が遅れる可能性が意識され売り優勢になった。
朝方発表になった4月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数の下落率が予想より小幅になり、6月のシカゴ購買部協会景気指数は予想を上回った。取引開始直後の米株相場は小高く推移する場面があったが、午前10時の消費者信頼感指数を機に売り優勢になった。ダウ平均の下げ幅は一時135ドルに達した。
ダウ平均は4〜6月期に11%上昇し、2007年7−9月期以来、7四半期ぶりに上昇した。
S&P500種株価指数は7.91ポイント安の919.32で終えた。業種別S&P500種指数は全10業種が下落。「通信サービス」や「素材」、「一般産業」の下げが目立った。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約13億3000万株(速報値)、ナスダック市場は約19億9000万株(同)だった。
ダウ平均の構成銘柄では建機大手のキャタピラーや、クレジットカード大手アメリカン・エキスプレスの下落が目立った。アナリストが「中立」で投資判断を再開した米銀大手JPモルガン・チェースやシティグループ、米証券大手モルガン・スタンレーがさえない。同じく「買い」で投資判断を再開した米証券大手ゴールドマン・サックスが安い。
アナリストが投資判断を引き上げた米貨物大手フェデックスが小安い。株主総会で経営幹部が公的資金を政府に返済する可能性がかなりあると述べたと報じられた、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が大幅に下げた。
ダウ平均の構成銘柄では半導体大手インテルやマクドナルドが比較的しっかりだった。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8447.00 前日比:‐82.38
始値:8528.93 高値:8560.44 安値:8393.95
年初来高値:9088.06 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1835.04 前日比:‐9.02
始値:1845.47 高値:1854.69 安値:1824.95
年初来高値:1879.92 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:919.32 前日比:‐7.91
始値:927.15 高値:930.01 安値:912.86
年初来高値:956.23 年初来安値:666.79
米30年国債 4.333% 米10年国債 3.538%
シカゴ日経平均先物9月限(ドル建て)終値:9945 (+15) 大証終値比
シカゴ日経平均先物9月限(円建て)終値:9890 (-40) 大証終値比
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