6日の米国株式市場は続落。ダウ工業株30種平均は前日比24ドル71セント安の9256ドル26セント、ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は 19.89ポイント安の1973.16で終えた。小売り各社が発表した7月の既存店売上高が減少したことから、個人消費の低迷が改めて意識され売り優勢となった。
調査会社トムソン・ロイターがまとめた主要小売り大手の7月の既存店売上高は前年同月比5.1%減と、市場予想よりも減少幅が大きかった。会員制卸売大手のコストコ・ホールセールやディスカウントストア大手ターゲットが発表した既存店売上高は市場予想以上に減少。個人消費の回復には時間がかかるとの見方につながった。最近の米株相場の上昇基調を受け、高値警戒感から利益確定目的の売りも出た。
一方、朝方は買いが優勢で、ダウ平均は一時40ドル超上昇した。週間の新規失業保険申請件数は前週比で減少し、市場予想より少なかったことが相場を支えた。7日に発表が予定されている7月の米雇用統計を控え持ち高を大きく傾けづらいといい、方向感に乏しい展開だった。
S&P500種株価指数は5.64ポイント安の997.08で終えた。業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「通信サービス」「ヘルスケア」など8業種が下落。一方、「一般産業」と「公益」が上昇した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約13億9000万株(速報値)、ナスダック市場は約24億4000万株(同)だった。
コストコやターゲットが下落。公的資金の注入に伴い、米政府が所得したワラント(新株購入権)を買い戻すことで政府と合意したと発表した証券大手モルガン・スタンレーが下げた。自動車大手フォード・モーターが安い。
一方、前日夕に発表した5−7月期決算が市場予想を上回ったネットワーク機器大手シスコシステムズが上昇。アナリストが投資判断を引き上げたクレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(アメックス)が3%超上昇。5−7月期の1株利益見通しが市場予想以上だった衣料品大手ギャップが高い。1株損益見通しを上方修正した百貨店のJCペニーが上げた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9256.26 前日比:‐24.71
始値:9277.19 高値:9325.11 安値:9208.80
年初来高値:9325.11 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1973.16 前日比:‐19.89
始値:1999.21 高値:2004.37 安値:1967.68
年初来高値:2015.59 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:997.08 前日比:‐5.64
始値:1004.06 高値:1008.00 安値:992.49
年初来高値:1008.00 年初来安値:666.79
米30年国債 4.536% 米10年国債 3.754%
シカゴ日経平均先物9月限(ドル建て)終値 10455 (+55) 大証終値比
シカゴ日経平均先物9月限(円建て) 終値 10410 (+10) 大証終値比
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