18日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は8日続伸し、前日比45ドル50セント高の1万0779ドル17セントと、2008年10月以来1年5カ月ぶりの高値で終えた。8日続伸は09年8月以来。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、同2.19ポイント高の2391.28と08年8月以来の高値で終えた。経済指標や企業業績の改善が好感された。高値警戒感などから上値は重かった。
朝方に発表された2月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想にほぼ一致し、インフレの落ち着きが確認された。週間の新規失業保険申請件数は前週に続き減少。午前中ごろ発表された3月のフィラデルフィア連銀景気指数も改善した。
前日夕に発表した09年12月〜10年2月期決算が市場予想を上回ったスポーツ用品大手ナイキが大幅上昇。朝方に発表した決算が市場予想を上回ったうえ収益見通しを引き上げた貨物大手フェデックスも買われた。航空機大手ボーイングや化学大手デュポンなど景気敏感株にも買いが優勢となった。
ただ主な株価指数は08年以来の高値圏にあり、利益確定売りが出やすい。日中には米連邦準備理事会(FRB)が公定歩合を引き上げるとのうわさなどを受けて、ダウ平均が下げに転じる場面があった。S&P500種株価指数は4営業日ぶりに小反落して終えた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約9億2千万株(速報)。ナスダック市場は約20億3千万株(同)。業種別S&P500種株価指数(全10 業種)では、「一般産業」と「ヘルスケア」など5業種が上昇した。
ナイキは5%超上昇。一時は07年の株式分割以降の高値を付けた。アナリストが投資判断を引き上げた通信系半導体大手のブロードコムも高い。
半面、3〜4月にかけて大規模なセールを実施すると発表したホームセンター大手のホーム・デポが小幅安。2月まで3カ月間の世界建機販売額の前年同期比の減少率が、1月までの3カ月間と比べて縮小したと明らかにした建機大手キャタピラーも安い。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:10779.17 前日比:45.50
始値:10733.44 高値:10784.00 安値:10728.15
年初来高値:10784.00 昨年来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2391.28 前日比:2.19
始値:2387.54 高値:2393.87 安値:2383.26
年初来高値:2400.09 昨年来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1165.83 前日比:‐0.38
始値:1166.13 高値:1167.77 安値:1161.16
年初来高値:1169.84 昨年来安値:666.79
米30年国債 4.594% 米10年国債 3.682%
シカゴ日経平均先物6月限(ドル建て)終値 10795 (+105) 大証終値比
シカゴ日経平均先物6月限(円建て) 終値 10725 (+35) 大証終値比
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